テクロノジーライフサイクル(イノベーター理論)
新しい製品やサービスがどのようにして受け入れられるのかを示したモデルのこと。5つの層で表現される。
イノベーター(革新者)
新しい製品やサービスを「新しいから」という理由で採用する。
価格は気にせず積極的に購入する層である。
アーリー・アドプター(早期採用者)
イノベーターほど、「新しいこと」のみを崇拝してはいないが、流行するモノを自ら探し求め、判断し採用する。
新しい製品やサービスについて情報発信するオピニオンリーダーが多くいる層でもある。ひと昔前なら、情報通の近所の奥さんといったイメージだが、最近ではSNSを利用し特定のグループに情報発信するインフルエンサーが登場している。
アーリー・マジョリティー(前期多数採用者)
新しい製品やサービスに興味があり、比較的早期に採用する。
アーリーアドプターの動向に感化されやすい層である。
この層に採用されれば、市場に受け入れられたといえる。
レイト・マジョリティー(後期多数採用者)
新しい製品やサービスに対して疑わしく、用心深い。大多数が認めれば採用する。
流行してから受け入れる層である。
ラガード(採用遅滞者)
新しい製品やサービスに関心がなく採用しないことが多い。
自ら積極的に購入や採用をしないが、贈り物やオプションとして付属している場合は受け入れることがある。
2. キャズム理論
アーリー・マジョリティーに採用されれば、その製品やサービスが市場に受け入れられたといえる。そのアーリーマジョリティーへは、通り抜けるのが困難な「キャズム(深いミゾ)」が存在する。
草分け的、または先鋭的な製品やサービスほど、キャズムを除くことに苦しむ。
そのため、様々な工夫や企業努力が不可欠になる。
具体例として、
第一興商の電話ボックス型のカラオケ「COCOKARA」がある。
1人または2人で1曲から利用でき、ヘッドホンを利用するため防音性が高い。ただ、ガラス張りであるため外から内部が見える。
物珍しさや周りから見られたい人からは受け入れられるそうではあるが、メジャー市場へのキャズムを脱するには大幅なモデルチャンジや工夫が必要となる。