売上がすべてではないが
事業は継続することを前提としている。
それ故、売上の確保は必須となる。
好みに関わらず、店舗の評価として売上はとてもわかりやすい数字となる。
売上を上げる ≒ 新規顧客の獲得
総顧客数が減少すれば売上も減少する。
客単価や来店頻度の改善で、一時的に売上を上げることも可能だが
総顧客数が減り続ければ売上は減少に移る。
入学・就職・引越し、飽きや不満の他、さまざまな理由により
既存の顧客(常連客・リピーター)は減少し続ける。
総顧客数 = 新規顧客数 +( 既存顧客-既存顧客から離れた顧客 )
上記の式のように、総顧客数を維持または伸ばすためには新規顧客の獲得が必須になる。
つまり、減少する顧客数よりも多くの新規顧客を獲得しなければ、売上も減少し続けることになる。
新規顧客の獲得方法
= 売上を伸ばす方法となる
1.コーポレートサイト(ウェブサイト)の活用
ホームページのこと
新規顧客の獲得にかかるコストは既存客の維持より5倍以上とされているが、こちらはコストを低く抑えることができる。
ホームページの更新を確認
まずは、 季節の挨拶を載せるなど更新頻度を上げること。
次に、店舗の考え方を伝える、写真を増やす、アクセスをわかりやすくするなどのサイトの改善をおこなう。
ホームページを更新・改善することで、新規顧客は増える。
結果、売上が上がる。
他にも
Googleマイビジネスの更新の確認
(Googleマイビジネスの登録は必須。無料なので必ず登録すること。)
TwitterなどのSNSの更新も同様
※ SNSの注意点
SNSの一番の目的はホームページへの誘導であることを忘れないこと。
SNS導入は失敗することもある。頻繁に更新・発信ができない場合は、速やかに撤退すること。(新規アカウントでいつでも再挑戦できるのが利点である。撤退の判断は早くすること。)
これらは、コストを低く抑えながら新規顧客の獲得を可能とする。
2.POPの活用
ショッピングモール内の店舗のように、通路から店内を見渡せる場合、商品やPOPが通路からどのように見えるかを意識するだけでよい。
店舗が2階以上や道路から店内が見えない建物は、新規獲得を意識した工夫が必要になる。
新規顧客の獲得のためのPOPの掲示場所
店外から直接店内が見えない場合、店内POPは既存の顧客を訴求対象としており、新規顧客の獲得にはつながらない。
入口前など店外にPOPを掲示し、新規顧客の獲得につなげる。
新規顧客を獲得すれば、売上が上がることを意識し、POPの掲示場所を考えること。
3.その他、広告看板など
店舗の周囲の状況を確認する。
大きな道路に面している場合
車を意識した看板が有効になる。
大きく目立つ看板、文字数は少なく、一目でわかるイラスト(アイコン)などを利用して店舗の存在を訴える。
信号機(交差点)が近く車が店舗近くに停車する場合や、渋滞が多い場合は短い文章で訴えることも有効になる。
例)秋のフェア開催中など
商店街などの歩行者が多い場合
歩行者を意識した看板が有効になる。
写真などを使って店内の様子を伝える看板
料金の詳細やクーポンに新規会員の案内
車なら2.3秒の接触時間でも、歩行者なら十数秒の看板との接触時間がある。
自転車が多い道路に面する、信号機や踏切が近いなど、店舗の周囲の状況に合わせて内容を合わせていくことで、効率よく新規顧客を獲得できる。
新規率と売上の関係
ネットカフェでの事例
ネットカフェでは、会員制のため新規率を明白にする。
郊外住宅地では、新規率30%程度で昨対売上100%を維持できるのに対し、都市中心部では新規率60%を超えないと昨対を維持できない。
このように、会員制の店舗では新規率と売上の関係を意識しやすい。
新規率が読みづらい店舗の場合は、強く新規率に意識を向けなければ売上を伸ばすことはできない。
面倒な仕事が売上を伸ばす
「今日は〇〇万円売り上げた。」「忙しい中、□人で乗り切った」などは、仕事の満足感を得ることができる。
店内清掃で汗を流す。
接客マニュアルを見直す努力をする。
これらも仕事の満足感を得られるが、売上を伸ばしていくことには寄与しないと考えたほうがよい。
ホームページの定期的な更新は、そのような満足感は得られないばかりか、とても面倒に感じる作業になる。
このように、すぐに満足感は得られない、面倒な仕事こそが売上を伸ばしていく。