SWOT分析の実例


経営戦略(店舗戦略)を策定する際に、 今の環境とおかれている状況を把握することが重要になる。
そのためのフレームワークとして、SWOT分析がある。


新店を始める際の戦略策定だけではなく、景気動向、法改正や同業他社の競争行動の激化などの環境の変化により戦略を見直さなければならない時にも、SWOT分析をおこなう。




SWOT分析の流れ


この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は SWOT-2-1024x780.jpg です


1.外部環境分析からおこない、次に内部環境分析しマトリックスで表現する。
2.SWOT分析からクロスSWOT分析をおこない、戦略につなげる。

内部環境分析は 外部環境を考慮しつつ同業他社の状態と比較する。
そのため、SWOT分析は外部環境分析からおこなうのが一般的となる。




外部環境分析


外部環境分析とは、企業が直面する外部環境についてプラスとなる要因【機会】 ( Opportunity ) と、マイナスとなる要因【脅威】 ( Threat ) について分別する。

企業や店舗が当面する外部環境と外部環境の変化とは
1.年齢・性別・職業・人口規模などの人口統計学的環境
2.政府機関の意思決定による政治・法律環境
3.景気動向などの経済的環境
4.技術環境
5.地域社会の文化的環境
などがある。
他に、外部環境の大きな変化としてコロナ禍に
顧客や同業他社の動向も含まれる。

企業または商品についての外部環境分析のフレームワークとして、コトラーのPEST分析や3C分析があるが、店舗レベルでの外部環境分析ではそこまでの正確性の必要がないでのここでは紹介しない。



内部環境分析


内部環境分析とは、企業の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)についてプラスとなる要因【強み】 ( Strength ) と、マイナスとなる要因【弱み】 ( Weakness ) について分別する。
外部環境を考慮し、同業他社の状態と比較する。




クロスSWOT分析

クロスSWOT分析とは、SWOT分析で企業(店舗)がおかれている環境や状況を把握し、それを戦略にまで上げていくためのフレームワークのこと。


この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は SWOT戦略代替案-1-1024x819.jpg です



SWOT分析の例

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は SWOT事例-1024x780.jpg です

SWOT分析で項目を埋めることで自社(自店)の環境や状況がみえてくる。
その企業や店舗がもつ歴史的な背景を知るために広く(複数の人から)情報を集めたい。また、地理的特性を理解するために周辺調査も必要になる。





クロスSWOT分析の例



この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は クロスSWOT事例-1-1024x780.jpg です




この機会と強みから、どのようにさらに成長させていくか
この機会と弱みから、機会を逃さないためにどのように弱点に向き合うか
この脅威と強みから、強みを最大限に利用し脅威に対抗するか
この脅威と弱みから、どのように被害を最小限に抑えるか




SWOT分析はいつするのか

この企業・この店舗は何のために存在しているのかを表した経営理念(店舗理念)は抽象的になりやすい。そこで数値目標などより具体的に示したものが行動指針・基本方針、目標となる。これらを実現するために各戦略を策定していくのが経営の初期の流れとなり、その戦略策定のためのフレームワークがSWOT分析となる。
また、マーケティングとして、新たな商品やサービスを投入する際にも有用になる。

他にも、外部環境に大きな変化があった場合の戦略の見直しや別の店舗に異動になった場合が考えられる。

SWOT分析をしていない店舗は、必ず実施しましょう。
今の店舗のおかれている環境と状況を理解していなければ、外部環境の変化が激しい現在で、成長し続けるのは難しいでしょう。